HOME > きもの > 着つけの財産

着つけの財産

2009-01-14 水曜日

きもの

着つけの仕事をしていく上で財産になっているのが、根津昌平先生に芸者の衣装を着つけていただいたことです。

根津先生は新派の衣装付けの第一人者でいらして、先代の水谷八重子さんから「わたしの手ばなせない男」と評された方です。

根津先生の着つけは、きれいなのはもちろん、とても楽で、また信じられないくらいの手早さでした。
最も驚いたのは、紐扱いです。
胸紐、腰紐とも一度クロスするだけなのですが、全く締められた感覚が無いのに、物凄く締まっているんです。
どうすればこのような締め方ができるのか、本当に魔法のようでした。

長い間この紐扱いが疑問だったのですが、有吉佐和子『仮縫』を読んでいるとき、なんとなく答えが仮定できる箇所に当たりました。
オートクチュールの話なのですが、採寸名人が「メジャーを体に当てた瞬間に、ぴったりのところに目盛がきている」というところで、成程そういうことかと。
採寸名人はメジャーを当てる前に、もう目算で寸法がわかっているんですね。
つまりは根津先生も、体を見ただけで紐の締め位置がおわかりになるのではないかと思ったのでした。

根津先生のような域にはもちろん到底及ぶことはできませんが、「これが最高峰の着つけだ」ということを体感できたのが、本当に有難く思っています。

河出書房新社から『着付師一代 きもの語り』という著書も出しておられます。
着つけのコツも満載の名著ですから、ご興味がおありの方は、ぜひお読みになってみてください。

ブログ記事一覧へ
  • 安居享子

    2009-01-28 水曜日

    第四幕 根津流きもの着付け指南
    大詰め 個性を生かして着よう
    を真っ先に読みました。

    初音先生が私たちに、着付けの極意を、
    惜しげもなく教えてくださっているのを
    知りました。本当にありがとうございます。

    「きもの語り」は今後着付けが上達した時
    もっと奥深く私に響いてくる本だと
    思います。

    良書をご紹介くださって感謝です。
    一生、学び続けていきたいです。

  • 堀口初音

    2009-01-30 金曜日

    「きもの語り」読んでくださったんですね♪
    安居さん、どんどん上達されていて、とても嬉しく思っています!
    今後ともどうぞよろしくお願いいたします☆

コメントする
お名前*
E-mail*
URL
コメント*
 

PAGE TOP