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夏の名残り

2009-08-31 月曜日

きもの

朝晩かなり涼しくなってきましたね。
明日から9月、そろそろ衣替えの季節に入ってきます。

ここ数年は9月末までかなり暑かったので、私は9月いっぱい絽や麻などの薄物で過ごすことが多かったです。
でも、今年はいつもより残暑が厳しくなさそうですね。
例年より早めに、単衣の着物を着ることになりそうです。

「いつから単衣を着ればよいですか?」というご質問を受けることがあります。
私は、礼装でなければ、特に日にちを決めなくてもよいと思っています。
涼しい日は単衣、また暑さがぶり返せば薄物に戻ってもよいと思うのですよね。

9月いっぱいかけて夏の名残りを楽しみつつ、薄物から単衣に替えていくのが、昨今の気候の衣替えには合っているのではないでしょうか。

着物を着ると

2009-08-21 金曜日

きもの

ランウエアとパジャマ以外は着物で過ごしていますが、慣れると洋服以上に快適だという気がしています。

まず着物は肌着に至るまで天然素材なので、肌当たりに優れています。

また、ポイントのみ締めてゆったり着つけると、とても着心地が良いものです。
洋服ですと、どうしてもブラジャー、ガードル、ストッキング、ハイヒールなどで、体を締めつけたり、無理をさせたりすることが多いですよね。

それから、布で何重にも覆っているので、大切なお腹まわりや関節を冷やすことがありません。
その上通気性には優れていて、袖口や身八つ口から余分な熱は逃がす構造になっています。

もちろん洋服のお洒落も楽しいし、現代生活に着物がそぐわない面も残念ながらあるかと思いますが・・・。

「着物のほうが楽かも」と申し上げると、はじめはびっくりされますが、着つけのポイントをマスターされ、着心地の良い襦袢や肌着を選ばれると、多くの方が納得してくださいます。

私はほぼ毎日着物で暮らすようになってから、めったに風邪をひかなくなりました。
やはり着物は、日本の風土と私たちの体に合っているんだろうなと日々実感しています。

浴衣にお太鼓で

2009-07-16 木曜日

きもの

いよいよ夏本番、毎日本当に暑いですね。

この時期は、よほど気の張ったおでかけ以外は、ほぼ浴衣で過ごします。
浴衣下は肌襦袢、東スカート、すててこ。
足元が冷えるので足袋をはき、紗献上の名古屋帯でお太鼓にしていることが多いです。

日中は浴衣を着てはいけないという考え方もありますが、最近の浴衣は「夏の遊び着」という感覚なので、私は朝から着ています。
襦袢が1枚無いだけで、かなり体感温度は涼しくなるので、夏を快適に過ごすことができます。

応急処置

2009-07-10 金曜日

きもの

12日まで東京在、お陰さまで毎日あわただしく過ごしています。

東京教室には洗濯機があるので、下着や肌着は最小限しか持たず、小まめに洗濯して凌いでいます。
ところが、今日うっかり足袋を洗濯し忘れてしまい、困ったことに。
昨日穿いた足袋をもう一度穿くのは避けたいし・・・と思っていましたら、白の五本指ソックスが出てきました。

足袋カバーはあったので、五本指ソックスの上に足袋カバーを穿くと、普通に足袋を穿いているように見えます。
若干いつもより指のかたちが目立つような気もしましたが、ソックスもカバーも伸縮素材なので、なかなか快適。

長時間歩く場合は底がすべるので疲れそうですが、そうでなければ、これもまた良しかなと思ったのでした。

めしませ きもの

2009-06-22 月曜日

きもの

NHK教育の『おしゃれ工房』では、月に1回「めしませ きもの」と題した、着物についての番組があります。

今日の放送は刺繍半衿の講座でした。
講師の小倉ゆき子先生は、31歳のときから40年間着物だけで生活されているそう。
刺繍作品も可愛いかったのですが、先生のゆったりした、自然な着物姿がとても印象的でした。

次回の「めしませ きもの」は、7月20日の放送とのこと。
浴衣特集だそう、またまた見逃せないです。

夏はすててこ

2009-06-19 金曜日

きもの

この時期、不快なのが膝の裏の汗。
私は、すててこを穿くことで対処しています。

すててこ、と言うとびっくりされるかもわかりませんが、最近はかなりお洒落なものも市販されています。
また着物のネットショップでも、取り扱っておられるところが増えているようです。

汗対策のみ気をつければ、意外と夏場の着物は快適だと思います。
天然素材の着物は通気性に優れていますし、袖口や身八つ口から風が通り抜ける感覚も、心地良いもの。

汗取りにすててこ、ぜひ一度試してみてくださいね。
きっと夏の着物が、さらに好きになっていただけると思います。

雨仕度

2009-06-09 火曜日

きもの

いよいよ梅雨入りですね。
この時期、気になるのは雨仕度。

正絹の着物のときは、紗か薄物ポリエステルの雨コートをはおります。
雨コートは、麻や撥水加工した夏大島で作られても。
社会学者の鶴見和子さんは、芭蕉布で雨コートを作っておられたそう、贅沢ですね~。

気の張った場所へ行くのでなければ、雨の日は木綿か麻の着物にしても。
この時期は1枚でも着るものを少なくしたいですから、水に強い素材の着物で、雨コート無しでお出かけされるのもありだと思います。
その場合は、帯の素材も水に強いものになさってくださいね。

雨のときは足元にもご注意を。
雨草履か、底にゴムを貼った下駄が向きます。
革底の草履を雨のときに履くと劣化してしまいますし、底にゴムが貼っていない下駄だと大変すべって危険です。

geta

画像は晴雨両用の下駄。
塗りの下駄は汚れがつきにくく、鼻緒が白の革製なので足袋に色落ちしません。

単衣のきもの

2009-05-28 木曜日

きもの

単衣のきものは、マニュアル的には6月と9月のもの。
でも大阪の気温は高いので、私は4月中旬~6月中旬、9月下旬~11月を単衣で過ごすことが多いです。

単衣だと、胴裏や八掛が必要なくお仕立て代のみで作ることができるので、つい単衣のきものばかり増えていきます。
軽いので、着ていても楽ですしね。

ただ、単衣のきものは傷みやすいのが欠点。
きものを頻繁に着ると、まず裾が切れてくるのですが、袷でしたらフキが先に切れます。でも単衣だと、ダイレクトに生地が切れるのですよね。
袖つけのところもほつれやすいし、汗も生地にひびきやすいので、袷に比べると多少メンテナンスが必要な気がします。

季節の変わり目に初めて単衣に袖を通すときは、毎年のことですが新鮮な気持ちになります。
そろそろ薄物を着たいくらいの気温ですが、もうしばらく単衣のきものを楽しもうと思っています。

腰紐いろいろ

2009-05-23 土曜日

きもの

「着物は紐で着る」と言ってもよいくらいですから、腰紐はとても重要だと思っています。

私は楊柳(竪しぼ)のものを使っていますが、モスも緩みにくくて使いやすいですね。

さらしや絹のはぎれで作った紐は、結び目が少しゴロゴロするかも。
祖母は「縮むのでよく締まる」と、毛糸で編んだ紐を使っていましたが、これは体格の良かった祖母だからこそ。
結び目がゴロゴロしても、全て体に埋まってしまうので(!)、着物にひびかなかったのですね・・・。

基本的には従来の紐タイプのものが万人向きだとは思いますが、ゴムベルトタイプが合う場合も。
身丈の短い着物を着られるときは、おはしょり部分に結び目がない、ゴムベルトタイプが便利だと思います。

家紋のこと

2009-05-20 水曜日

きもの

私は関西出身なので、家紋は女親から伝わった女紋をつけるのが正式です。
でも夫の出身である関東では、嫁ぎ先の家紋をつけます。
他に山村流の制服が紋付なので、この時点で女紋、夫の家の紋、山村流の紋と、ばらばらの紋がついた着物ができてしまいました。

数年前に思い立ち、新しく作る紋付は、全て統一することにしました。
名前が「初音」なので、源氏香のうちのひとつ、初音の紋に。
留袖や喪服は夫の家の紋、山村流の制服は山村の紋ですが、それ以外は初音の紋をつけています。

第一礼装には正式な家紋が相応しいと思いますが、それ以外でしたら、名前や好きなものにちなんだ紋をつけられても楽しいですね。

なお知人の男性は、黒紋付をパンダの紋で作っていました。
もちろん従来のもので「パンダ紋」があるわけではなく、型から起こしたそうですが、遊び心にあふれていて、随分お洒落だなと思いました。

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